2011年12月18日

白紙撤回か強制収用か二つに一つの選択肢しかないなかで・・

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石木ダム建設事業の赤嶺調査団について

16日、17日、石木ダム建設事業の赤嶺国会議員の調査に反対同盟の皆さん、支援団体の皆さんがたくさんご協力くださいました。心から感謝しています。
「百聞は一見にしかずとは、このことだ。」
「現地の美しい日本の原風景ともいえる川原を湖底に沈める、それは石木の人たちだけでなく、みんなの宝を失うようなもの」
「半世紀に及ぶ闘いの歴史は、辺野古の15年に比べてもたいへんなもの」
「権力の理不尽さは、沖縄、石木、原発すべてに共通の問題がある」などなど、調査団の赤嶺さん、田村さんは、調査の中でまた終わってから、こもごも実感を語っておられました。
「半世紀とひとことで言うが、たいへんなことだった…」
「自分たちは知事4代(久保、高田、金子、中村)を相手にしてきたのだ…」
「もう早く頭をからっぽにしたい…」などなど、反対地権者の皆さんのひとことひとことが、たいへん重いものでした。
最後の計画とされた「8カ年計画」が見直されました。12月11日付長崎新聞もこれで
平成25年本体工事着手、すべての工事を平成28年度には完成させる、など、県はもう自ら「退路を断った」「待ったなし」「よもや先延ばしは考えられない」などと論評したとおりです。では、あと1年数カ月で、用地取得など、本体工事着手までの必要な事前準備やれるか、もはや不可能です。
同新聞中山記者は、「強制収用に道を開いたのは県自身だ。手続き上、最後には強制収用の手続きが控える。いつ、だれが、どのように決断をくだすのか。そのビジョンと覚悟がなければ、工程案もただの絵にかいた餅にすぎない」としめくくっています。その通りです。
白紙撤回か、強制収用か、二つの選択肢しか残されていません。
もう白紙撤回といわせる世論を広げましょう。「最後の息の根を止めさせる」局面です。
政府が、県の報告を追認させない、そのための国会レベルでの奮闘も期待したい、そんな思いを強めた調査団とご一緒の一日でした。
案内してくださった岩下さん、たくさんのご意見を寄せていただいた皆さんにほんとうに感謝します。

2011年12月14日

情勢の反映も感じた12月議会でした。

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14日、やっと12月定例市議会が終わりました。TPP反対の請願が可決しました。うれしかったです。「意見が一致しました」と保守系議員の方たちからも「ねぎらいのひとこと」もあり、矛盾を深める野田政権の一端を実感しました。
反対、賛成合わせて11本の討論を行いました。原稿作りに苦労しただけに、それだけのことはあったかなとちょっとした手ごたえは感じています。

以下、TPPに関する討論です。


TPP請願に賛成の討論を行います。

TPP参加は、関税を原則ゼロにするものです。農産物輸入を完全自由化するものです。日本の農林水産業に壊滅的打撃を与え、国民への安定的な食料供給と食の安全を土台から崩します。日本のコメの自給率は1割以下、国民が食べるコメの9割以上が外国産米になるなど、日本国民の食料を外国任せにしてよいのか。

地域の農業水産業、関連加工業をつぶし、地域経済を破滅に追いやってよいのか、

「第三の開国」とか「農業は保護されすぎている」などと言いますが、今でさえ日本の農産物の関税率は11.7%とアメリカに次いで世界で二番目に低くなっています。日本は「鎖国」どころか、すでに十分すぎるほど「開かれた国」です。

競争相手は世界で最も農産物の安いアメリカとオーストラリアです。日本農業が壊滅的打撃を受けることは避けられません。一戸当たりの耕作面積が日本の100倍のアメリカ、1500倍のオーストラリアと、「競争できる強い農業」などというのは、国土や歴史的な条件の違いを無視した暴論にすぎません。

復興なくして日本の再生ないなどというけれども、農林水産業が中心の被災地にとっては、TPPはもう壊滅的打撃のみで復興と真っ向から逆行です。

TPPは、農業と食料だけでなく、暮らしと経済のあらゆる分野が交渉対象とされています。TPP協定交渉では、政府調達、金融、投資、環境、労働など24の作業部会が設けられています。「非関税障壁」の撤廃の名目で、破たんした「アメリカ型ルール」が押しつけ」「国のかたち」そのものを大きく変えてしまう内容を持っています。

 とくに、食の安全、医療、官公需・公共事業の発注、金融・保険、労働などで、国民の生活や安全を守るルールと監視体制、中小企業を支援する制度などが大きく崩される危険が大問題になっています。

 食の安全を脅かす――、BSE対策であるアメリカ産牛肉の輸入制限の緩和を要求しました。輸入食品・農産物の検査、遺伝子組み換えなどの食品表示などがアメリカの規制より厳しいと批判し、緩和を要求しています。残留農薬や食品添加物などの規制緩和を要求しています。

 国民皆保険制度が崩され、医療崩壊がすすむ――アメリカは、民間医療保険や医薬品などの市場を開放することを繰り返し要求し、その障害として、日本の公的医療保険制度、国民皆保険制度を標的にしています。日本医師会は、TPP参加への懸念として、混合診療の全面解禁で保険のきかない医療が拡大し、所得によって受けられる医療が制限される、株式会社の病院経営への参入によるもうけ本位の医療、不採算部門の切り捨て、地域からの撤退などをあげています。これでは「医療崩壊」と呼ばれるほどの危機をますます深刻にしてしまいます。

 地元中小企業向け官公需発注が困難に――TPP交渉分野の一つである「政府調達」は、政府や地方自治体の物品購入や公共事業で、国際入札を義務づけることなどが検討されています。市町村の小規模な公共事業や物品購入も外国企業への開放が義務づけられ、地元企業への優先発注などは「非関税障壁」として排除される危険があります。地方の建設業界では、外国企業が安い外国の資材や労働力を持ち込んで参入し、「仕事を奪われる」ことも懸念されています。国が「中小企業の受注機会の増大に努める」と定めた官公需法が骨抜きにされ、地方自治体の地元中小企業優先発注や住宅リフォーム助成制度、公契約条例なども、やり玉にあげられかねません。

 自主共済も廃止に追い込まれる――アメリカ政府は、相互扶助機関として保険商品を提供している協同組合である共済について、金融庁の規制のもとにある外資系保険会社と同じ「規制と競争」のもとにおけと要求しています(「日米経済調和対話」)。在日米商工会議所は、農協共済を名指しして問題にしていますが、そうなれば、商工団体、業界団体、労働団体など各種団体の自主的な共済も廃止に追い込まれてしまいます。

 労働法制の大改悪の引き金に――アメリカ政府は、「ただ働き残業」を合法化するホワイトカラーエグゼンプションの導入や、会社が自由に解雇できる「解雇の金銭解決」、労働者派遣法のいっそうの規制緩和など、アメリカ型に日本の労働法制を改悪することを要求しています(「日米投資イニシアティブ報告書」)。TPP参加は、労働法制の大改悪に結びつく危険があります。

3、TPPは、「成長戦略」どころか、地域経済と雇用、内需に大打撃となる

 国内では、日本経団連など財界が、「成長戦略」とか「貿易立国」などと言って、TPP参加の圧力をかけています。しかし、「恩恵」を受けるのは、自動車、電機などの一部の輸出大企業だけで、経済産業省は、TPPに参加しないと81万人の雇用減になるとしていますが、農水省は参加した場合の雇用減を農業やその関連産業などを合わせて340万人としています。TPPは大きな雇用減をもたらし、国民生活と地域経済に大打撃となります。

今までもアメリカの強い要求で、構造改革路線が進められてきました。

大店法で大型商業施設が進出し、地域商店街は壊滅的になりました。労働者派遣法で非正規雇用が増大し貧困が拡大しました。大企業だけが巨額の富を蓄積し、国民の所得が奪われ、国内需要が押し下げられ続けた結果、日本経済全体は長期低迷から抜け出せない――これが「失われた20年」と言われるような日本経済の後退をもたらしてしまいました。

TPP参加は、この悪循環を深刻にするだけであり、日本経済のまともな発展の道を閉ざすものです。

 いますすむべき道は、国民生活応援・内需主導への政治にきりかえ、日本経済の健全な成長とつりあいのとれた発展をはかることです。


2011年12月12日

装いを新たにした石木ダム必要論、すかさず反撃

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石木ダム建設促進特別委員会での新たな「ごまかし理論」が展開

川久保水道局長は、用意周到にパワーポイント使って、石木ダム建設必要論を展開しました。この期に及んでです。
今まで再検証をしてきました。新規開発量日量4万トンということでした。水需要予測は日量最大配水量が11万7000トン。しかし安定水源は日量7万7000トンしかないからだ。と主張してきたのです。
これに対して、それはあまりに過大な水需要予測ではないか。事実平成19年、20年、21年、22年におけるかられの予測値と実績値は大きく乖離してきました。その予測値がいかに根拠のないものだったのか事実でもって検証されました。では本当に確保されている水源は日量7万7000トンしかないのか。そのほかに、不安定水源と呼ばれる水源から、日量2万1000トン取水実績があったのです。確保水源は9万8000トンというのが真実です。
再検証した理論が破綻したために、今度は、水源利用率、水源余裕率という概念を持ち出し、その数値が他都市に比較してどんなに低いのかと言い出しました。そのあげく、全国平均の水源利用率にまでもっていくためには、日量約6万8000トン、類似都市並にするためには、日量約5万5000トンの新規水源が必要だとまで述べたのです。

水源利用率とは、確保している水源推量が平均的な配水量で使われた場合、どの程度の割合で利用されているのかというものだそうです。
その数値は、(一日平均配水量)を(確保している水源水量)で割ったものです。
水道局は、(確保している水源水量)を持論の安定水源7万7000トンで計算しています。実際にはそのほかに取水実績のある日量2万1000トンを加えなくてはなりません。
その計算では。水源利用率は82,2%です。福岡市が83,8%、松山市が78,8%、高松市が73,5%ですから、まったく遜色ありません。

同様に水源余裕率にしても(93100-85660)÷85660=8.68%になります。福岡市5.9%、松山市13.4%と比較してもなんら異常な数値でも何でもありません。

この期に及んでの、新たな装いをこらしたまやかしの理屈をこねて石木ダム必要論を展開する水道局長に、石木ダム建設促進を願う議員たちは、100万の援軍を得たみたいな雰囲気になりました。私はこのまま黙っておきわけにはゆかない、許すかどうか分からないが、「委員長、委員外発言を」と申し出ました。
この虚構のからくりを明らかにしました。

再検証したはずの今までの新規開発量日量4万トンを5万トンに引き上げよといいたいのか。今までの主張してきた過大な水需要予測の破綻が明白なために、あらての石木ダム必要理論として水源利用率概念、水源余裕率概念を持ち出してきたのでしょう。
それでもポイントは、確保できている水源水量を安定水源7万7000トンとしか言わず、現実に取水実績のある日量2万1000トンを隠そうとするところから生じた矛盾です。


2011年12月11日

公務員バッシングがいくつくところ

4中総討議で 貧困の深まりが議論になりました。またしても市公務員給与が引き下げられたこと、その影響が民間にも地域経済にも大きく影響をもたらすものであることを発言しました。
12月議会での給与引き下げ反対討論を紹介しておきます。
第139号議案市職員給与改定条例に反対の討論を行います。

今回の給与切り下げのおおもとは、「公務員の給与改定に関する取り扱いについて」という10月28日閣議決定にあります。

そこには、きびしい国の財政状況と東日本大震災という未曽有の国難に対処するために

とはっきり書いてあります。

まさに大震災復興ときびしい財政のための給与引き下げであることは明白です。

そのために、「国家公務員の給与の臨時特例に関する法律案」(給与臨時特例法案)の制定でもって減額支給措置するとしており、人事院勧告を実施するための給与法改正法案は提出しないという、異例の方針が書き込まれています。

さらにまた、この閣議決定の中には国家公務員の定数削減だけでなく、さらなる行財政改革によって地方公務員の定員削減も言及し、地方公務員の給与改定まで言及しています。ています。

ここには幾重もの重大な問題があります。

第一に労働基本権を公務員から奪い取った代替措置としての人事院勧告を実施しないことは憲法違反ではないかという指摘があっていることは当然です。

第二に、東日本大震災復旧・復興等に適切に対応しつつといいながら、定員減を国家公務員にも地方公務員にも求めています。

第三に、財政事情を理由に給与引き下げを国家公務員にも地方公務員にも求めています。

現在、大震災復旧・復興のために国家公務員も地方公務員も必死で仕事を行っています。

例えば、①被災地のハローワークが2カ月で1年分の仕事をした。②地方整備局の職員が4日間で15の道路を開通させた。③仙台空港の官制を22時間で復旧させた。などなど被災地の公務員は不眠不休の仕事を行っています。

復興財源確保のために賃金削減、公務員削減は、震災を利用するひどいやり方であり、住民サービス切り捨てと一体のものであり、国民への攻撃そのものであります。

復興財源確保のため、今提出されている復興確保財源確保法では、国民には所得税増税など8兆円もの大増税、一方では法人税減税は25年間で20兆円もの大減税を目指すなど、みんなで分かち会おうといいながら、国民・中小業者にだけ負担を求めるやり方と機をいつにするものです。

いまやるべきは、被災者本位の復興に向けた職員の緊急増員であり、削減ではありません。復興に向けた職員の労苦に応えた給与引き上げであり、引き下げではありません。

官民格差是正というが、この間の実績を見れば、佐世保市職員は平成13年度に比べて、平成23年度マイナス8.4%に引き下げられました。佐世保市民勤労所得は8.8%になりました。そして市民所得は平成13年度一人当たり237万6000円だったのに、平成20年度の同所得は、216万9000円に、実に一人平均21万円も落ちてしまっています。

そうしますと、年間佐世保市民全体のふところから525億円もの所得が消えたことになるわけで、一部は貯蓄に回ったとしても、消費に向けられる購買力が失われ、地域経済の不況を加速させたということになります。

このように公務員の給与引き下げは民間賃金をさらに引き下げ、地域全体として市民所得を押し下げ、地域経済の不況という悪循環になっています。

今とるべき経済政策は、

公務員全体の給与引き下げがもたらす消費の冷え込み、経済の縮小ではなく、内需拡大による景気回復です。

以上反対討論を終わります。